初級シスアドは情報処理の分野だけでなく、製造、サービス、建設業、運輸など、あらゆる分野において応用が効くとされる。これは、エンドユーザコンピューティングがコンピュータの小型化、低価格化の進展によりあらゆる場面で活用される状況が発生しているためであり、今後のユビキタスコンピューティングの進展には必須の資格とも言える。
業務効率の向上・改善を目的とし、現状業務における諸問題を把握・解決するために、担当する業務の情報化を利用者の立場から推進する(エンドユーザーコンピューティング、EUC)役割がある。
1994年秋期より導入された区分であったが、その際は単にシステムアドミニストレータという名称だった。1996年に上級システムアドミニストレータが試験区分に加わった際、現在の名称になった。また、人気の増大により受験生が著しく増えたため、1999年より春期にも試験が行われるようになった。
役割と業務
利用者側において情報技術に関する一定の知識・技能をもつ者であり、担当する業務の情報化を利用者の立場から推進するために、次の役割を果たす。
現状業務における問題点を把握し、情報技術を活用してその解決を図る。
必要とする情報システムの一部構築とその支援を行う。
情報システムの提供者側に対する利用者の意見や要望を提起する。
情報システムの運用環境とシステム利用環境を整備する。
期待する技術水準
利用者側において、担当する業務の情報化を利用者の立場から推進するため、次の知識・技能が要求される。仕事の進め方を把握し改善策を考えるためのシステム思考能力、それを支えるDFD、ワークフローなどの手法やコンピュータの活用法に関する知識をもつ。情報システムの開発・利用について、ヒューマンインタフェース設計、テスト及びシステム運用に関する知識・技能をもつ。パソコンやネットワークに関する基礎知識をもつ。業務において表計算ソフトやデータベースソフトなどのツールを操作・活用できる。パソコン導入・運用・管理における実務的な知識・技能をもつ。パソコンの様々な使い方やパソコン利用環境・オフィス環境に関する知識をもつ。情報化推進のための話し方・文書の書き方・ビジュアル表現方法に関する知識をもつ。
試験は年に2回、春期(4月第3日曜日)と秋期(10月第3日曜日)に行われている。合格率は28%前後。 受験者は一年に10万人を超えていて、人気が高い。国家資格なのに、年齢や実務経験などといった受験資格の制限が全く無いことも特徴的。 14種ある情報処理技術者試験の中では、難易度が一番易しい。 難易度をパソコン検定(P検)で比較すると、準1級と2級の間に初級シスアドがあると言われている。 初級シスアドの上位には、情報セキュリティアドミニストレータと上級システムアドミニストレータがある。
受験者は高校・大学生から20代の若い人が多いものの、基本情報技術者試験ほど20代に集中してはおらず、30代以上の層も少なくない。近年では、60歳代や70歳代など高齢者の受験や、10代の受験も僅かながら増加している。平成19年、情報処理推進機構の審議会で一部が新試験のITパスポート試験に移行し、残りは基本情報技術者試験に統合再編する方針。平成21年度春期を最後に当試験の廃止を予定している。
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